生きたお金の使い方とモノの価値を教える
長男中学生になったゆえ、西内家では
「年間お小遣い制度」を開始いたしました。
1年間で1万円なので3年間で3万円を息子に先払い。
この金額は「自分の欲しい物」に使い、
学用品などは含まず。
先日、
長男「粘土が欲しい」とのことで100円SHOPへ。
いそいそと私の持っていたかごへ5色の粘土を入れる。
すると長男
「これは、お小遣いで買うのではないよね?」
なんて聞くものだから
「これはあなたが欲しいものだからあなたのお金で購入するのではないの?」
と私が答えると
「じゃ、要らない!」と。
ほほう。
君の粘土欲しい欲なんてそんなもんかと。
ブツブツと文句を言いながら明らかに不機嫌になっている長男。
面倒くさいなぁと思いつつ
「そんなに欲しいのだったらお小遣いで買えばいいじゃん?」
と聞く。
「欲しいのは欲しいのだけれど…」と
なんだか歯切れが悪い答えが返ってくる。
よくよく長男に話を聞いてみると
どうやら父親(夫)と
「3年間お小遣いの金額がそのままだったら3万円を倍にしてやろう!」
と勝負をしていたらしい。
夫のアホ。
なんとも日本人らしいアホ。
これでは死んだお金の使い方まっしぐらだ。
そこで、
商売人歴20年の私が息子の思考に上書きを試みる。
「例えばさ、粘土で何かつくって母に値段つけて売ってみたらいいじゃない?
うまく行けばお金増えるかもよ?」
息子はハッと何かに気づき、
戻した粘土の中から白1個だけをかごに入れた。
先行投資金額を少なくすべく
5色の粘土(500円)を購入するより白1個(100円)を購入し、
絵の具を混ぜて他の色を作ってみようという作戦らしい。
そして、粘土のポケモンのラッキーと
色違いのラッキー、あとちっちゃいの2個を見事に作り上げた。
「すごくいいじゃん!」
と私が言うと
「なんだか手元に置いておきたくて売りたくなくなった」と
うんうん、それならそれで有意義なお金の使い方だね。
しかしながら私、なんだか面白くなっちゃって
「じゃあ、いくらでなら売ってくれるの?」
と聞いてみる。すると1個50円かな?と
でも、4個売ると100円の儲けだけれどそれに対してのあなたの掛かった時間と
作った思いとかは入っているのかな?と聞くとなるほどと考え込む長男。
「じゃあ、4個のうち1個だけ母に100円で売ってくれたら手元に3個の商品と
30,000円の元のお小遣いになるけれどどう?」
と交渉してみることに。
すると長男、
「じゃあ、4個で500円はどう?」と言ってきた。
自分の労力と掛かった時間をプラスした値段提示らしい。
そして、息子
「次回は自分の分を作る目的と母も一緒に作ると面白いと思うので
一緒に作るワークショプを開きます」
とちゃっかり告知してきたので私としては二重丸である。
そしてその夜
夫に「生きたお金の使い方について」ぐだぐだ
文句を言った私でありました。
4個で500円 生きたお金の使い方と価値観って大事。
- 2022.05.19 Thursday
- 雑記
- 18:31
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- by 鉱物ソムリエ 西内まこ